いざという時に、すぐに役立つケガの 応急手当と注意点

災害時に想定される代表的なケガは
切り傷などによる出血、ねんざや骨折、やけどです。

ここでは救急車が到着するまでに行う、
応急手当てと注意点を説明していきます。

最も気をつけたいのが感染防止です。

傷病者が感染症を有していても
見た目では判断できません。

傷病者に出血がある場合は
血液に直接触れないことが大切です。

手当を行うときはビニール手袋が必須ですが
災害時などで手に入りにくいときは
ビニール袋や水を通さない衣類などで代用してください。

また、緊急時に備えて
自分を証明するのも(コピーでも可)や
血液型、既往歴を控え、
普段から所持しておくと役立ちます。

 いざという時に、すぐに役立つケガの応急手当と注意点

「出血」

・直接圧迫止血

直接圧迫止血とは、出血している傷口を
ガーゼやハンカチなどで強く抑えて
しばらく、圧迫して止血する方法をいいます。

この方法が最も基本的で確実な止血方法です。

このほか、包帯や布を少しきつめに巻くことによっても
同様に圧迫して止血することができます。

・関節圧迫止血

傷口より心臓に近い動脈(止血点)を
手や指で圧迫して血液の流れを止めて止血する方法です。

止血は直接圧迫止血が基本であり
関節圧迫止血はガーザやハンカチなどを
準備するまでの間や直接圧迫止血をすぐに
行えないときの応急に行うものです。

「ねんざ・骨折」

骨折をしているかは以下で判断します。

①激しい痛みがある
②はれや変形がある
③冷や汗や寒気がする
④触ってみると骨がずれているなど

この中で当てはまるものがある場合は
骨折部を支える副子をあてて
痛くない位置で固定しましょう。

緊急時は棒や傘、ダンボール、雑誌などを
副子に代用して、ストッキングやスカーフを
吊り布代わりにすることもできます。

またねんざの場合は患部を冷やすことで
はれや痛みを軽減することができます。

足のねんざは靴がそえ木代わりになるので
靴のまま、三角巾やハンカチで固定しましょう。

 ねんざ・骨折

「やけど」

やけどは流水で冷やすのが一番ですが
災害時に水が出にくいときは水で
濡らしたタオルやガーゼを使って冷やしましょう。

タオルが温まったら、何度も水で濡らして
冷やすことが肝心です。

水腫れができても潰さず、何も塗らない、
手足の火傷は患部を高くするということを
覚えておいてください。

 

 やけど