地震や津波以外の災害(台風・洪水・豪雨)

地震や津波以外の災害(台風・洪水・豪雨)

「大雨が沢山の土砂災害を引き起こしています。」

昨今の異常気象が原因なのか、
自然災害の被害は異様に拡大しているように思えます。

たとえば、昨年の2013年3月10日に発生した台風26号では
東日本、北日本の太平洋側を中心に大雨となって
東京都大島町では1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降り
24時間雨量が824ミリにも達して、
土石流などにより35名が犠牲になりました。

また、全国的にも20m以上の強い風が吹き荒れ
千葉県銚子市では最大瞬間風速33.5mを記録しました。

シビアウェザー(極端な天候)が
世界中で見られるようになりましたが
これは海水温度の上昇によるところが大きいかと考えられます。

こうした台風や豪雨によって起こる津波、
河川の氾濫や土石流といった土砂災害も今まで以上に考えておかなくてはいけません。

まずは自宅が沿岸部なら高潮に注意する、
海抜が低い場所なら浸水など、
地域ごとのリスクを知ることが大切です。

ここでは一度発生すると
特に被害の大きい土砂災害を例にしてみます。

【警戒情報が発表されたら、速やかに避難しましょう。】

傾斜が急な山が多い日本は
台風や豪雨、地震などが引き金となって
地滑りなどが発生しやすい環境にあります。

実際に日本各地で平均して
1年間に約1000件もの土砂災害が起きているといわれています。

土砂災害発生の恐れがあるところは
土砂災害危険箇所と指定されていますが
自分の住んでいる家が傾斜地だったら、
危険箇所にあるかどうかを確認しておきましょう。

そうではなくても
近くに崖地や沢などがあれば注意が必要です。

詳しくは地域の自治体に問い合わせてみるといいでしょう。

次に雨が降り出したら
土砂災害警戒情報に注意することが重要です。

土砂災害警戒情報とは
大雨によって土砂災害の発生の危険性が高まった時に
都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。

気象庁や各都道府県なおホームページや
テレビ、ラジオの気象情報でも発表されます。

自治体によっては
携帯電話に自動的に土砂災害警戒情報を
送ってくれるサービスもあります。

もし、発表された場合は
速やかに安全な場所に避難するようにしましょう。

また、土砂災害には
「崖崩れ」「地滑り」「土石流」
の3種類がありますが
発生する時は何らかの前兆現象があります。

例えば、崖崩れでは崖にひび割れができたり、水が湧き出します。

地滑りでは地面が陥没したり
土石流では急に川の水が濁ったり、流木が混ざり始めたりしますので
このような前兆現象を見た時もいち早く避難しましょう。